道普請(トレイルメンテナンス)
| 〜 MTBのフィールドについて考えてみまししょう〜 |
![]() MTBでシングルトラックを走る。これまもう、理屈ぬきに楽しい!で、その楽しみとは、フィールドあってのもの。その道というのは、自然に出来上がったのではなく、誰かが手を入れて作ったものです。昔、山の中の道が生活のために使われていた頃は、村人たちが、みんなで道を直したりしたそうです。それを「道普請(みちぶしん)」と呼んでいました。 そういえば、サイクルトレインで南会津に行ったときに、日曜の朝に、村人たちが集まって、水路に詰まった葉っぱをどける作業をしていました。地元の人は、確か「川普請」と呼んでいたような。 MTBで走る道も、自然に道ができて走れるようになったわけでなく(ケモノ道などは別かもですが)、誰かしらが手を入れて道になっているということです。なので、日頃そこを楽しむ人間も、その道のメンテナンスをしていこうというのが道普請企画の始まりです。 【道普請をはじめようと思ったワケ】 ボクは20代の中頃に、アメリカに3年ほど滞在し、アウトドアスクールのインストラクターという日々を過ごしたのですが、あちらではMTBのフィールドは作る(トレイルビルディング)、守る(トレイルメンテナンス)は当たり前のことでした。つまり自分で楽しむフィールドは、自分でなんとかすると。もちろん、そんなことに加わらずに走る人もいましたが、ボクはそれ自体を楽しんでいました。日本に帰ってきてから、やまねこ亭の鈴木さんと出会い(当時はテレマークスキー仲間で、シーズン中は毎週鈴木さんの車中泊という怪しい関係!)、彼のやっている群馬県の上野村での道普請に参加したことで、さらに興味は深まりました。 その後、やまみちアドベンチャーとして西多摩地方を中心に、MTBツアーを始めたのですが、そのときに大いに意識したことは「MTBがいつまでも楽しめるような乗り方を普及できたらいいな」ということでした。具体的には、こんな感じです。 ・他のトレイルユーザーに対して 脅威を与える走り方をしない。挨拶や立ち話をして、新参者であるマウンテンバイカーを認知してもらう。 ・地域の人(自治体なども含む)に対してヨソモノがなんかやって、荒らしていくと思われないよう、コンタクトを取る。 ・環境に対して道を荒らさない走り方を知ってもらう(特にブレーキのかけ方)。 初夏から秋にかけては、やまみちアドベンチャーとしては里山のシングルトラックツアーはオフとしています。その理由はこんなのです。 ・ヤブが深くなり、虫やクモの巣、蛇などが出て、快適ではない。 ・路面がウエットなことが多く、傷めやすい。 梅雨の間の大雨によって、道が深くえぐれてしまったり、道の形が変わってしまったりするところがあります。さらに放っておくと、事態はより深刻になってきますので、大雨の時期になる前に、雨水が路面をえぐらないように、なんとか予防策を打っておこう。それが道普請です。 【地域の人と連携を取る これメチャ重要!】 ということで、普段里山ツアーでお世話になっている西多摩地方の里山の道普請を企画しました。地元の鈴木さんとフィールドを見つつ、どうすべきかをあれこれ話し合いました。そのときに重きを置いたのが、地域の方へのコンタクトについてです。いくら道のために何かしているとしても、土地の人にしてみれば、知らない人がやってきて、道をいじっているとなれば、心中は穏やかではないはず。里山に高速で走るためのバンクを勝手に作り、締め出されたという話も聞いたことがあります。 鈴木さんを通じて、役場には前々から話をしていたことに加えて、地域の自治会長さんのところに伺い、こちらの活動や今後についてのお話をしました。自治会長さんも「近所の人も散歩で歩く道なので、整備してくれるのは結構なことだ」ということで、道普請の話を、自治会長さんからも役場に話して頂くということになりました。 ちなみにですが「その道は誰のもの?」ということを把握しておくことは、とっても重要です。そこの場合は、赤道といって、基本的には私有地なのですが、その所有者が入り組んでいるために、その管轄を役場に委ねたというところです。かつてから人が生活のために使ってきた里山の道や峠道は、通るのはお互い様という感覚で、私有地であっても道は共有という考え方があるようです。 1日に道普請できるところは本当に少しですが、それでもみんなで協力して作業すると目にみえた効果が現れますし、その道への愛着も沸いてきます。少しづつですが、トレイルに恩返ししながら、長くマウンテンバイクを楽しんでいきたいと考えています。 |